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2018. 6. 1

第一章 そして勇者は仲間と出会った

私の名はソーマ。トナミ町に住む青年だ。

ある日、商いでナント村に出かけると、センムと呼ばれる謎の人物から、

桜ヶ池のサクラを復活させる伝説の勇者の話を聞いた。

そして、聖剣のところへ連れていかれて、まんまと剣を抜いてしまった。

こうして、見習い勇者ソーマとなったのだが…。

 

 

そもそも、俺、1人でどうやってやるんだ…。

 

悩んだ末に、長老に相談しに行った。

長「とりあえず、仲間集めだろ。あとヤギも飼ってね。ヤギは二匹から始めるのもやぶさかではない。万が一のことを考えると三匹が望ましい。仔ヤギは寂しがり屋らしいから」

ソ「は、はい…」

 

 

ほとんど、ヤギの話しか頭に残らなかった私は、

桜ヶ池周辺をさまよい歩いた結果、自遊の森という場所に辿りついた。

森の人「すいません、勝手に入らないでもらえますか?」

ソ「すいません、一緒に冒険してもらえませんか?」

 

 

自遊の森のおにいさんが なかまに くわわった。

 

 

森「話は分かった。で、何をすればいいの?」

ソ「逆に、あなたは何ができますか?」

森「土を掘ったり、木を切ったり、BBQしたりとか得意」

ソ「じゃあ、ガテン系担当」

森「ソーマ君は何が得意なの?」

ソ「ゲームとマンガ読むのと、アニメ見るのが得意」

森「それ、クソの役にもたたないじゃん」

 

 

自遊の森のおにいさんは割と手厳しい。

彼の知り合いで、こういう活動が得意な人がいるとの事で、桜クリエという場所を訪れた。

ソ「すいません、森の人の紹介でこちらにサコディという人がいると聞いたんですが」

サ「サコディはいませんが、佐古田なら私です」

サ「なるほど。桜ヶ池のサクラを再生させたいと」

ソ「そう。で、なんか人を集めたり、お金集めたり、楽しいことするの得意ですか?」

サ「何ですかそれ?漠然としていて、それじゃあ答えられません」

ソ「割とめんどくさいな」

サ「そもそも、これからどうやって活動を広めていかれるご予定なんですか?」

ソ「そりゃ、ネットとか、SNSとか使って、ああだこうだしていく系でしょ?」

サ「絶対、分かってないですよね?」

ソ「うん。だって、俺、twitterのDMの仕方も知らないもん」

サ「公式HPとか作らなくていいんですか?あと、募金もするなら、ちゃんと募集要項とか募金場所も広めていなかいといけないし…etc」

ソ「わかった、わかった!もうIT系担当!」

 

 

PARUSのサコディが なかまに くわわった

 

 

サ「どうでもいいんですか、サコディはやめませんか?」

ソ「断る。世界観とかあるので、サコディで」

森「そうだね、サコディだね」

サ「はい…あと大事な事を一つ。お金はどうするか決まってますか?募金したあとどうやって管理していくとか」

ソ「…」

こうして、ガテン系、自遊の森のおにいさんと、IT系、サコディを仲間に加えた我々は、

最後の要、予算管理してくれる人を見つけるべく、P.A.WORKSを訪れた。

ソ「すいません、お金の管理って誰が得意ですか?」

山「経理部か財務じゃないの?」

ソ「じゃあ、どっちか冒険の手伝いしてもらえませんか?」

山「いま、忙しいから今度ね」

 

総務部、山田川(仮)部長のスルースキルはlv99。

上司に聞いても埒があかないと悟った私は、直接交渉をすることに。

ソ「ナカムラ君、ちょっとちょっと」

ナ「? 相馬さん、なにしてるんです?」

ソ「今度、一緒にBBQしたり、飲んだりしない?桜ヶ池でサクラとか見ながら」

ナ「別にいいっすよ」

ソ「やった、一緒に活動してくれるって!!」

森「大事なこと、何も説明してないよね」

サ「ナカムラさん、完全に騙されてますよ」

 

 

P.A.WORKSのナカムラが なかまに くわわった。

 

 

ナ「そういう事ですか。まぁ、いいですけど」

ソ「ほら、ちゃんと話せばやってくれたじゃん」

サ「ほとんど、僕が説明しましたけどね」

森「どこまでも使えない奴だな」

ナ「だた、1つだけ。やるならちゃんとやりたいんで、きちんとお金の管理しますよ?相馬さんみたいに、赤字ばっかり出してるのとか許さないすよ?」

ソ「いや、その話は今は…あと、俺は今、相馬じゃなくて見習い勇者ソー…」

ナ「そういう設定とかいいんで」

森「”設定”って言っちゃった」

森「ところで、勇者って五人必要なんじゃないの?」

サ「確かに、植樹のプレートにも五人って書いてますしね」

ソ「そうだよなぁ。てか、そもそもアニメと現実が違い過ぎるだろ、見た人引くわ」

ナ「あと1人は女子にしましょ」

 

こうして平均年齢37歳というおっさんパーティが編成された。

 

次回。

果たして、最後の女子メンバーを見つけることは出来るのだろうか。