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2018. 9. 28

第十六章 桜ヶ池周回見聞録

ソ「いや~今日も良い天気だ」
サ「暑さも和らぎましたしね」
キ「なぜここで会議?」
ソ「いや、たまにはネイチャーの中でのミーテイングも意識高い系IT企業っぽくていいかなって」


ソ「先週、言ってた活動啓蒙用パンフの進行具合どう?」
キ「叩き台は作ってみたので後でお見せします。まさかここで会議すると思ってなくて置いてきちゃったんで」
サ「じゃあ、アンジェリカに戻りますか?」
ソ「せっかくここまで来たんだから歩くかぁ~桜ヶ池1周」
キ「結構な時間かかりますよ」
ソ「こないだの健康診断で中性脂肪減らせって言われたんだよね」
サ「勇者が健康診断…」
キ「運動不足な勇者…」


ソ「それに、次のイベントの下見も!!前回は範囲が狭すぎて、すぐ終わっちゃったから」
キ「伐採するって言っても、どういうのを切るつもりなんですか?」
サ「森の人が造園業者さんと打ち合わせしたらしいです」


サ「例えば、こういう変な枝分かれが起きてるのは、てんぐ巣病と言うそうで、もう花が咲かないらしいです」
ソ「伐採決定」
キ「ちょっとキモチワルイ」


ソ「これなんか、わかりやすくダメだな」
サ「ここまで大きいのは、機材使わないと無理ですね。伐採のあとに輪切りにしないと」
キ「こんなの倒すのは、やりがいありそう」
ソ「ただ、これは地元の方の手を借りないと無理だな」


サ「あと、こういう水際に生えている雑木も切ったほうが良いらしいです」
ソ「そう考えると、すごい量…」


森「おーい、ソーマ君」
ソ「あ、森の人がきた」
サ「今日、???アイテムの打合せじゃなかったんですか?」
森「桜ヶ池で釣りしてる人から、キツネのお面つけた女の人と、木刀持った眼鏡男とおっさんの怖い集団がいるって言われて」


サ「不審者扱い…」
ソ「確実にキツネの面のせいだと思うけど。俺だっていい年した大人がお面つけて歩いてたら怖いもん」
キ「木刀だって、大概だとは思いますよ」


ソ「しかし、こうやって改めて1周してみると、すごい数の桜の植樹があるね」
キ「何か少しずつでも、整備することで変わっていっている感が出るといいんですけど」
森「一気に全部は無理だから、区画ごとにパート分けして年々広げていけばいいと思う」


サ「桜の木だけじゃなくて、こんな湧き水もあるんですね」


ソ「こういう施設は朽ちていくだけなの?」
森「これらは、予算の問題もあって、もう改修されないみたい」


ソ「ペンキ塗り変えるだけでも景観が変わる気がするけど…」
サ「天気が良いと本当に綺麗ですからね、桜ヶ池。もったいなくはあります」


ソ「これなんか、マッド〇ックスみたいな世界感」


森「今年は水位が下がってるから、いろんなもんが出てくるね」


ソ「RPG風に言うなら、虚構と永遠の狭間って感じ」
森「中二風の間違いでしょ」


ソ「キツネの娘がいつもお世話になっております」
キ「私、ここの守り神とかじゃないんで」
こうして、桜ヶ池1周、約3キロの実地調査を終えた我々は、
ベース基地である、アンジェリカへと戻った。
今回の調査を元に、次回イベントでは前回に比べ3倍以上の範囲を対象にしようと思う。
我々の活動は見せかけだけではない、リアルガチなのだ。


キ「ちなみに、これが配布用パンフの叩き台です」


キ「中身はこんな感じ」


ソ「ゲームの取説風にきたか。おれは好きだけどね」

サ「普通のパンフとは一線が引けるので、目は引くと思います」

ソ「じゃあ、サコディ、これジョウハナ地域中に1000枚ほど配っておいてくれる?」
サ「はい……………えっ?」

次回、地元の方に会ってみよう第二弾。商工会の方と初対面。
我々と同年代ぐらいの方々と何か一緒に出来ないかな?