第四十二章 蛮族の地
という事で、冒頭から久々に会議室でない事はお分かり頂けるだろうか?
約半年振りぐらいに会議室ではないブログである。
今日はどこにいるかというと、前回のブログで言っていた新規返礼品を作る為に、
モノ作りの達人であるタカオタクラフト、通称、”蛮族”の元にやってきた。
既にご存知の通り、サクラクエストの王冠を始めとする、様々なモノを作ってくれた彼らは、
我々の活動とは切っても切れない因縁があるのだ。
ソ「言われた通りに来てみたが…いったいここは何なんだ…」
ナ「分からないです。この時間にこの場所に来いと連絡があったんですが」
ソ「彫金…あいつら錬金術だとマズイからこんな言い方をしているのか。てことは…ここは奴らの秘密基地…」
蛮「ワッハ、ミラーナ!!(誰だ!!)」
ソ「しまった!」
見張りの蛮族に見つかり、施設の奥へと連行される勇者一行。
所狭しと同じ形のモノが並び、昔、嗅いだことあるような無いような匂いが漂ってくる。
蛮「ラナ、ブリング、グッダ!(貴様らはあそこで何をしていた?)」
ナ「相変わらず何話してるのか分からん」
ソ「うん。蛮族語で話されると、ブログ書くときにメンドクサイから普通に話して欲しい」
蛮「勝手にメンドクサクしてるのはお前だろう!!」
ということで、お馴染みのシムラーこと木彫の西村さんと、蛮族であるドーグこと道具さん。
他にも、蛮族のダワこと和田さんと新規蛮族の川津さんが相談に応じてくれた。
春の募金オークションでは残念ながらノープライスという結果になってしまい、申し訳ないことをしたが、
今回も懲りずに申し訳ないお願いをしようと思う。
ワ「えええ、で、本日はどういったご用件でしょうか?ええ」
ソ「本日は忙しい中申し訳ない。実は新規返礼品を作りたいんですが、すごい案を考えたんですよ」
ワ「すごい案ですが、ええ、それは是非聞きたいですね、ええ」
ソ「皆さんも既にご参加して頂いているギルド団専用装備を作ろうと思ってます。そういうのお好きですよね?ビキニアーマーとか」
ワ「もう大好きですね、ええ。大好きというか大好物です、ええ」
ナ「ホンマに大丈夫ですか?こいつが考える事無茶な事ばっかりやから注意してください」
ソ「失礼な事言うな!今回は相当、現実的な案で考えてきたんやぞ。てか、頼んでも無いのに自ら蛮族用の仮面付けてくる人もいるんだから、ちょっとぐらい無茶な事言っても大丈夫だろ」
今回、我々は今後も続いていく伐採作業時に絶対毎回必要になるであろう伐採道具を返礼品にしたい。
RPGゲームでも、とにかく武器が一番大事で防具はその次である。
今後、桜ヶ池の奥地に行けば行くほど熾烈な戦いが予想されるので、一刻も早く装備を整えたいと伝えた。
ソ「名付けて”レベル99の勇者が異世界転生したらレベル0の業者になった”計画です」
川「異世界転生したら、強くなるんじゃ…普通のサラリーマンが勇者になるなら分かりますけど」
ソ「その発想が古いんです!異世界転生=俺tueeeeeeでリスタートのネタはもう溢れかえってるでしょ?なので、敢えてここは逆張りで強かった勇者がレベル0から技術を学んでいってリスタートする物語なんです」
ワ「分かります、ええ。逆張りも前張りもいいですね、ええ」
ド「それは良いとして、一体何を我々に作って欲しいのか?」
ソ「ノコギリです」
ド「ノコギリ…それは我々の守備範囲ではない気がするが」
ナ「ですよね。刃物類を作ってもらうのは無理やって」
実は今回の会合の前に、一度、ナカムラがタカオタクラフトさん達と相談したのだが、
刃物を作るのは、いわゆる鉄を打つ鍛冶屋の仕事であり、同じ金属類を扱っているとは言え技術が違うとの事。
しかし、そこで諦めないのが勇者ソーマである。
ソ「それはもう知ってる。なので、俺が頼みたいのは、改造…それも魔改造だ!!」
ワ「なっ…まさか…あの魔改造ですか??ええ」
※魔改造とは?
元々はプラモデル用語で、別々のキットとして売られているものを組み合わせて、すごい合体をする行為を指す。
そこから派生し、あらゆるものを、すごいものに改造してしまうことを魔改造と呼ぶようになった。
ソ「タカオタクラフトはモノつくりに関わる人たちの寄合所みたいなところだろ?ノコギリの刃1枚から、どこまでオリジナルのノコギリを作れるのか、試してみる気はないか?」
ド「おお!それは我々に対する挑戦状ということだな!」
今日ここにいるのは4人だが、タカオタクラフトにはあらゆる分野の技術者達が集まっている。
その範囲は金属に限らず、木材系、皮革系もあれば、オタク系もある訳で、逆に言えば作れないものは無い訳だ。
早速、過去に計画された豪華装飾されたシャベルの例を参考に説明をしてくれた。
普通に市販されているノコギリを買ってみて研究する。
それを元に替え刃だけを購入し、柄の部分に魔改造を施す事で、
刃物部分は実用的な強度を備えたノコギリ。柄はギルド団専用の装飾に出来るという訳だ。
ソ「素晴らしい計画だ。開発費はこちらで持つので、是非製作を始めて頂きたい」
ワ「分かりました。ええ。ただ、今は盾の製作依頼が来てるので10月入ってからですね」
ソ「盾??盾ってなに?」
ド「盾は盾。それだ」
ド「とあるゲーム大会の優勝者への贈呈品として楯を作っている。もちろん、盾として使用も出来る」
※北陸最大のeスポーツイベントであり、次世代の通信システムである5Gを体験できる「トヤマゲーマーズデイ2019/5Gコロシアム」におけるゲーム大戦での贈呈品としての依頼とのこと。
ソ「すげー!!!マジな盾じゃんこれ。ノコギリの次、これ欲しい!」
ナ「いらんやろ…雑木から攻撃してこーへんし」
こうして、新規返礼品開発は無事にスタートを切った。
来年の返礼品を目指して、冬の間に開発を完了させる予定。
我々、ギルド団にとって初の武器となる聖なるノコギリ。
その名は…「武聖木神龍桜刀【夜鬼】」(完全に仮です)とする。
次回
早くも今年2回目の伐採イベント。
前回の反省を生かして中間地点に休憩所も設置し、自動内燃機関の移動手段も確保。
桜ヶ池の奥地で僕と握手。