第五十一章 真面目な勇者達
新型コロナウイルスの猛威も少し和らぎ、巷では解除宣言なども出始めた訳ですが、
我々、勇者たちも、そろそろ次の一歩に踏み出そうかと考えています。
ソ「はい、では勇者定例会議始めますー」
ナ「街の人は仕事でしばらく出席できないそうです」
ソ「まぁしゃーないな。そろそろ返礼品とか次の伐採の事とか決めていきたいんですが」
サ「次のイベントどうします?勇者だけでやります?」
ソ「それなんやけど、少しづつ元に戻していきたいなと。集める人数は少人数に限定して、新型コロナ対策もした上で」
ナ「じゃあ、ギルド団も募集しますか?」
ソ「うん。状況がどうなるかは分からないので、現状より悪化した場合は中止にすることも考慮しつつだけど、次のイベントから募集自体は再開したいです」
新型コロナウイルスが今後どうなっていくのかはまだ分からないが、経済活動だけではなく、こういった地道なボランティア活動も少しづつ再開はさせたいので、イベントの参加者は募集してみようと思う。
無論、参加者が仮に0だとしても、勇者達だけで少しでも前に進めておきたい。
これから夏場にかけて雑木の活動も活発化していくので、ここいらで一発討伐しておかないと、
桜ケ池一周の整備がいつまでたっても終わらなくなってしまう。
サ「わかりました。では日程を決めてもらえば諸々手配します」
ソ「7月25日(土)でやりましょう。月内には参加募集を開始するという事で。次、返礼品の状況は?」
ナ「タカオタさんは来週には蛮族のノコギリの試作品を持って来て下さるそうなので、そこで紹介動画なども撮ろうかと。キツネの娘さんに編集はお願いしたいっす」
キ「合点」
すっかりキツネの娘は動画担当のようになってしまっているが、もう1つお願いしている事もあった。
ソ「そういえば、キツネの娘に頼んでおいたステッカーデザインってどうなったん?」
キ「そんなのありましたっけ?」
ソ「あったよ」
キ「…そうでしたっけ?」
ソ「うん」
キ「ソーマさんのヨシュアさんとLiRiCoさんのドットキャラ作成ってまだでしたっけ?」
ソ「…今週やるよ」
キ「じゃあ、私も今週には上げますね」
ナ「どっちもどっちやないか」
これがクリエイターとの闘いだ。一筋縄ではいかない。
ソ「ヨシュアの約束の地、開拓計画はどう?」
ヨ「植樹が終わったので、次は畑作りをやろうかと思ってます。LiRiCoさんの実家が農家なので、色々と教えてもらえるかと」
ソ「マジか。じゃあ、LiRiCoは農業大臣決定で」
L「イイっすけど、何植えるんすか~?」
ソ「逆に何がいいと思う?」
L「そうっすね~植樹の時見た限り結構な荒れ地なんでサツモイモいかがっすか~?」
ヨ「ちょうど、去年のイベントでも焼き芋しましたよね?」
ソ「芋の自給自足か。戦後日本みたいやな…」
L「オラ、芋掘り大好きだぁ~☆あ、それっイモっイモっイモっ~」
キ「ソーマさん、LiRiCoさんのキャラ、これで大丈夫なんですか?」
ソ「分からん。正直、迷走してる」
ナ「フツーでええがな」
そろそろ限界かもしれないので、来週ぐらいから普通の女の子にしようと思います。
ソ「では、他に何かある人?」
ナ「あ、1つ言い忘れたけど、蛮族のノコギリ出来たら、ソーマさんは購入してや」
ソ「え…俺、勇者なのにもらえないの?」
ナ「予想以上に制作単価が上がってるから、少しでも制作数を増やして単価を下げないと、募金の意味がなくなる。ソーマさんと俺と長老も買って、あと2本、誰か買って欲しい」
嫁に怒られないか心配だが、給付金出たし、こっそり使おう。
話し合いの結果、キツネの娘とサコディとLiRiCoとヨシュアの4人でお金出し合って1本買う事になった。
ソ「では、最後の1本ですが、街の人は欠席裁判という事で、購入してもらうという事でよろしいでしょうか?」
全「大丈夫ですー」
ソ「では、本日の定例は以上で終わります。お疲れ様でしたー」
次回
蛮族たちの協力で完成した「蛮族のノコギリ」
ジャーパネット、ジャパネットー、夢のジャパネットたかおたー♪