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2018. 10. 5

第十七章 若人たちは夢をみる

地元の方とのパイプを作ろうという話を始めた訳だが、

我々勇者と同世代ぐらいの若人(世間的にはおっさんだが、気持ちは若い人)がいないか探した結果、やはりナント村の商工会に話を聞いてみるのが良いという結論に至った。

そして…

ソ「なんだろう、この既視感…」

森「うん…」

ソ「これって、どんと恋 間野…」

森「shut up!!

ということで、本日お邪魔したのは、ナント村商工会

左側が商工会のかちょーをされているオオノさん。

右側が若人を取りまとめておられる青年部ぶちょーのキタガワさん。

ソ「今日はお忙しい中、お時間頂きありがとうございます。早速、これまでの冒険の書について説明させて頂きますね」

ソ「あるところに、伝説の聖剣を抜いた青年がいましてね。まぁ、僕なんですけれども。で、僕が勇者として桜ヶ池の桜を蘇らせて行くために、仲間と共に冒険していくというお話なんですよ」

ソ「まぁ、もっと簡単に言えば、いい年したおっさんらが集まって、真面目に勇者として冒険しながら、募金活動しているという事なんです」

オ「意味わかった?」

キ「…ごめん、全然わからんかった」

森「謝らなくて大丈夫です。こいつちょっと変人なんで、僕から説明しますね」

 

その後、森の人からの詳細な説明を受けたお2人は、我々の活動を理解して下さった。

さすがはコミュ力が高い森の人。こういう時は助かる。

ソ「いや~すいません、僕、口下手なもんで」

森「そういう問題じゃねーし!根本的に説明の仕方が間違ってるから!!頼むからそろそろ気付いてくれ!」

キ「失礼ながら、こういう活動をされているのは初めて知りました。でも、聞いているとおもしろい活動ですね。」

森「ありがとうございます。ただ、キタガワさんもご存知じゃなかったように、まだまだ地元の方への認知地度が足りていないという問題にぶち当たってまして」

ソ「そうなんです。なんかいきなり仲間が108人に増える裏技とかありませんかね?」

森「もうお前、しゃべるなよ。話がややこしくなるから」

オ「いきなりナント村の人、全員に協力してっていうのは無理があるよね」

キ「ええ。まずは桜ヶ池があるジョウハナの人たちに知ってもらわないと難しいと思いますね」

キ「実際、ナント村といっても広いし、地区も沢山あって、それぞれに取り組んでいる事があるからね」

森「それは、我々も理解してます。そこでご相談なのが、ジョウハナの青年部の方を紹介して頂けないでしょうか?」

 

説明しよう。

今日訪れているのはナント村商工会。

商工会の中には、若人を中心に組織された青年部がある。

そして、青年部には、各地区ごとに支部が存在する。

今回、我々が繋がりたいのは、「青年部のジョウハナ支部」という事になる。

どうでもいいが、さっきから森の人ばかりが話していておもしろくない。

キ「話を聞く限り、活動自体はちゃんとされてますし、ジョウハナ支部の中であれば、興味をもってくれる人はいると思いますね。ご紹介は可能です」

森「本当ですが、ありがとうございます!まずは、同世代ぐらいの方と繋がりを作って、活動を理解して頂くところから始めようと思います」

オ「県外の方も協力してくれる募金活動って言うのは珍しいというか、なかなか無いよね」

キ「そうですね。ちょっと羨ましいぐらい(笑)」

ソ「そう言って頂けると嬉しいです。これもそれも、伝説の聖剣に選ばれし勇者という…」

キ「じゃあ、あとはジョウハナ支部の方と会う段取りだけ」

森「そうですね、こちらから候補日出させて頂きますので」

オ「また言っていただければ、調整はしますので」

別にいいもん。

「聖剣」とか「勇者」って言葉に心がトキめかなくなったら、もう大人になるってことなんだ。俺はいつまでも夢を見ていたい。夢見る若人でありたい。今年で35歳だけど。

 

次回

森の人が言い出した、イベントで出すかもしれない???アイテムとは?

どうせ、スタッフTシャツとか、そんなんでしょ?という大方の予想の斜め上をいけるか?