4日目「芋でも食ってろこの野郎 ―畑ダイジェスト―」
開拓日誌担当、2人目のキツネ、りりこです。
一部ギルド団員より
キツネの娘様と見分けがつかないというご意見を頂戴しました。
↓キツネの娘様(口元までおおわれているタイプのキツネ面・良い香りがする・涼しげな目元・これまでの主な活動、デザインセンスが求められるもの、写真や動画の撮影・編集。HPの作成など)
↓りりこ(アキバレンジャーみたいな口があるタイプのキツネ面・鈴がついている・お面越しに目が合う・これまでの主な活動、虫を殺す)
________________________________
時はさかのぼり2020年3月某日 勇者会議
勇者ソーマ「ここでD●SH村やりたいんだよね」
森の人「ソーマ君なら言うと思った」
サコディ「それやるとしても募金からお金出させませんからね」
ナカムラ「いやそれ現実問題、誰がやるん」
キツネの娘様「…昨日はYoutubeやりたいとか言ってましたよね」
勇者ソーマ「それはそれ!それもやって畑も作る!」
勇者ソーマ「見習い勇者のヨシュアに新メンバーを勧誘してもらってその人に畑の世話してもらえばいいよね」
________________________________
2020年4月 勇者会議
ヨシュア「連れてきました」
サコディの部下「連れてこられました」
勇者ソーマ「単刀直入に言うと、ここでD●SH村やりたいんだよね」
サコディの部下「……」(聞き間違いかな)
勇者ソーマ「…え、DA●H村って知ってる?」
サコディの部下「土から作る兼業農家集団ですよね」
勇者ソーマ「君にはここで、ヨシュアと一緒に畑をしてもらう!!!」
ヨシュア「俺もっすか!」
サコディの部下「…いいですけども」
勇者ソーマ「では君に農業大臣の役職とこれを授ける」(おもむろに密林の箱からキツネ面を取り出す)
サコディの部下「頂戴いたします」(農業大臣ってなんだ)
勇者ソーマ「今日からLiRiCoと名乗るといい」
サコディの部下改めLiRiCo「りり?え、なんて」
勇者ソーマ「LiRiCo(リリコ)、LRCは大文字でiioは小文字ね、そこ重要だから気をつけてね」
LiRiCo「はぁ、まあ、分かりました」
勇者ソーマ「とりあえず焼き芋がしたいからサツマイモがあればいいかな」
LiRiCo「知り合いの農家さんから苗仕入れておきます」
________________________________
2020年6月6日9時55分 無人の約束の地
・畑の作付面積を決める
りりこ「…10時に約束してたけど、まだ来てないですね、とりあえず圧力だけかけておきましょう…」ポチポチ
『お は よ う ご ざ い ま す。』送信
10時16分 見習い勇者から返信
ヨシュア『すみません…いま目が覚めました…急ぎ向かいます…』
りりこ(待ってる間ソシャゲのイベントでも走るか)
10時45分
ヨシュア「遅くなりました!」
りりこ「だいぶ捗ったので大丈夫ですよ」
ヨシュア「?」
ヨシュア「さつまいもってどれくらい植えたらいいんですかね」
りりこ「図解しておきました」
ヨシュア「なるほど!なるほど?…お任せします」
りりこ「では2畝ということで次は土をいれて耕しましょう」
________________________________
2020年6月20日
・畑を耕す
長老ホーリー「あれ、ソーマは?」
ナカムラ「到着11時頃になるって聞いてます」
りりこ「…ヨシュアさんは」
ヨシュア「遅くなりました!」
約束の地はとにもかくにも砂利と岩だらけ、
土は固く雑草が生い茂っていますので、人力でひたすら耕します。
力任せに鍬で岩を掘ろうとする長老
ホーリー「うわやばい鍬変形した!」
そして力任せに元の方向に曲げる長老
ナカムラ「なにしてんすかw」
ヨシュア「これ石っていうか岩じゃ」
砂利を拾っては投げ、拾っては投げする
りりこ「この作業腰にキますね」
仕事の合間に見物しに来た上司
サコディ「みんな、やってる?」
りりこ「…逆にサコディさんはやってかないんですか?」
サコディ「いや、俺腰痛めてるから、昔から肉体労働向いてないから」
遅れてきた勇者ソーマ「お疲れーどんな感じ?」
ヨシュア「岩運ぶの手伝ってください」
勇者ソーマ「めっちゃ岩だね」
数時間後
勇者ソーマ「いいじゃんいいじゃん耕せてるよ、畑っぽいよ」
りりこ「では次回、植え付けまでやりましょう」
________________________________
2020年7月1日
・畝づくり
・マルチ張り
・サツマイモの植え付け
りりこ「…(ヨシュアさんは今日も遅くなりました!のパターンかな)」
ナカムラ「誰も来んやし、とりあえず2人で始めてしまうか」
りりこ「そうですね!」
ナカムラ「初めてマルチ張ったけど、なんとかなるもんやね」
りりこ「なりましたね!」
ナカムラ「水やりとかヨシュアにやってもらお」
りりこ「そうですね(そういえば今日ヨシュア来んかったな)」
________________________________
・水やり(根が活着するまで)
苗を植えてすぐは根っこが伸びてないので、ややぐったりしています。
2週間後、連日の雨のおかげもあり根っこが活着した様子。
あとは湧いてくる虫を殺したり虫を殺したりしながら成長するのを待ちます。
ヨシュア「水やりどれくらい必要ですか?」
長老「マルチシートが蒸発を防ぐので、水分が循環するらしい。水やりは不要と村の伝承にある」
というやりとりがあり、夏の暑さが厳しいときだけ桜のついでに
ちょっと湿らせる程度に水やりしつつ基本的には放置しました。
(そういえばついぞ水やりしとる姿も見んかったな)
肥料も与えませんでしたが、芋はすくすく成長していきます。
________________________________
2020年10月13日
・試し掘り
・つる返し
さつまいもが葉っぱだけでなく実も成長しているか確認するため、
収穫予定の1週間ほど前に一部を掘り起こして確認するのが試し掘りです。
無事にさつまいもらしい姿が見えました。
さつまいもは生命力が強いので、マルチの外に伸びてツルが地面につくとそこから新たに根っこや実をつけます。
その際、養分が分散されてしまうので、地面からツルを剥がします、これをつる返しを呼ぶそうです。
あとは葉っぱが黄色く枯れ始めたら収穫です。
________________________________
2020年10月31日
・収穫
・天日干し
さつまいもは水分に弱いので、晴れた日に収穫するのが鉄則です!
良いお天気に恵まれ、絶好の芋ほり日和ですね!!
つるは邪魔になるので、鎌で切ります。
マルチ(黒いビニール)もひっぺがしてあとは鍬やスコップで外側から土を起こしつつ、
作物を傷つけないよう人力で掘り返すのみです。
鮮やかな色とほどよい大きさで、
初めてにしては上出来なのではないでしょうか!!
青空に映えるさつまいもと勇者さん。
(保育園児の芋ほり遠足みたいですね^^)
収穫後は天日干しをして土をつけたまま常温保存します。
さつまいもは保管温度が低いと腐り、
水につけても腐り、
温度が高すぎると芽が出るそうで
…(難儀だなあ)
新聞紙で包んでダンボールに入れておくといいと近所の農家さんに教わりました。室内温度は13度くらいがいいそうですよ。
あとは掘り起こした土をならして終了です!
________________________________
以上DA●H村には程遠い1年目の畑ダイジェストでした。
11月28日はクエスト参加者に約束の地の畑で収穫したさつまいもを、
焼き芋として召し上がっていただきます。
タイトルで芋でも食ってろと書きましたが
芋しかないので!!芋を焼きます!!よろしくお願いします!!(ちゃんとお弁当は出ます)