第五十七章 ワナにはまった勇者
前回のブログ更新はいつだったろうか。
「ソーマさん次のブログいつ更新するんですか?」の声も最近は聞かなくなった。
ほとんどの方が「ああ、もうこれ更新されないんだろうな」と思っている事だろう。
その後、ソーマたちの … すがたを見たものはいない…
ちょっと待てい!!!!!
まだまだ終わらんぞ!
この冬の間、私の身に、何が起きていたのを赤裸々に語っていこうと思う。
まず年始の挨拶をtwitterでした後、
我々が何をしていたかと言うと、ごく普通に活動していた。
毎週、定例会議もしていたし、春の新規返礼品も用意しているし、
今年もお花見イベントはコロナ禍で出来そうにないけれど、それに代わるプランも考えた。
先にお伝えしておくと、今年はネットお花見+生配信をやろうと思います。
日程は以下の通り。
Sakura Lake Festival in Youtube
2021年4月10日(土)13時配信スタート予定。
つまりは、真面目にやっているのである。
では、なぜ勇者ソーマはブログを更新しないのか?
それについて、私はある日の定例会議でぶっちゃけてみた。
ソ「もう俺、ブログを書くモチベーションが無いかも…」
サ「飽きたってことですか?」
ソ「いや、それも違うというか…別に桜が池クエストをやる気がないとかではないねん」
ナ「まぁ、やる気なかったら会議すらせぇへんやろうからな」
キ「書く事ないとか?」
ソ「…ああ、それかも」
サ「今までみたいに会議の様子を書けばいいじゃないですか」
ソ「ん~何というか、毎回毎回代り映えしない会議の様子をブログに書くのも限界というか」
リ「かといって開拓日誌も冬の間書くこと無いですしねぇ」
ナ「まあ、分からんでもない。要はこういうことやろ」
ここで冷静なナカムラの分析を聞いてみよう。
我々は、この3年間の間で桜が池の桜の整備維持活動を続け、
一定の”システム”を作り上げた。しかも持続可能なようにミニマム化したことで、
おそらくこの先5年以上は問題なく活動できるだけの資金と人員の目途も立っている。
コロナ禍は想定外だったとは言え、今年は整備も予定通り行うつもりだ。
つまり、もうこのシステムは完成してしまったのである。
あとやる事と言えば、これを維持していくだけだ。
勿論、維持も出来ると思う。活動を途中で放り出すつもりは1ミリも無いので。
喜ばしいことなのだが、気がつくと、私には”刺激”がまったくなくなってしまったのだ。
ソ「あ~まさにそれやわ。なんかブログ書いて、色々積極的にやらなきゃーって気が無くなった」
ナ「地方創成とか町おこしによくあるワナにハマったな」
ソ「ワナ…だと」
サ「新しい取り組みが安定化した結果、不活性化するというやつですね」
キ「守りに入っちゃった?」
リ「勇者も年を取ったということですな」
ソ「お、おれが…そんな中年サラリーマンの中間管理職みたいな状況になったというのか!?」
ナ「中年やん」
サ「サラリーマンですしね」
キ「おもいきり中間管理職ですよね?」
リ「ついでにお腹も出てきて糖尿病要注意」
ソ「いやだ!!!!!!そんな勇者は嫌だ!!!!!!」
ナ「まぁ、ソーマさんが中年ハゲなのは仕方ないとして、活動が停滞してるのは確かかな」
サ「そうですね。僕らもブログとかほぼソーマさんに頼り切りだったし、責められはしないかな。太ってるけど」
キ「始めた頃の勢いはなくなりましたよね。最近、話もつまんないし」
リ「あ、最初は面白かったんですか?私が入ってから、死んだ魚みたいな目でしたけど」
この人たちは仲間なのか、それとも失礼モンスターなのか分からない発言ではあるが、
どうも、私はこれまで数多くの活動家がハマったであろう同じワナにハマったらしい。
毎回変わらない会議。変わらない内容の確認。予想されるとおりの結果。そして約束された成功。
もう冒険者でも何でもない。
私はただの腐れ勇者に成り下がったのだ。
ナ「1回、ここで終わりにしますか」
ソ「えっ?終わるってどういうこと?」
ナ「最近思ってたんやけど、募金で集めたお金が全然減らへんねん」
ソ「???」
サ「ミニマム化したの+毎年募金が一定数はあるので、伐採整備に使っても補充されて減らないんですよ」
キ「それはそれで珍しいというか」
リ「毎年、募金してくれる方に感謝感激ですね」
ナ「正直、これだけ残金があれば、5年ぐらいは続けられると思う。だから必要以上にお金集めるのは止めた方が良いかも」
ソ「募金を終わりにするってことか。まぁ確かに使うあても無いのに集め続けるのも変やし、サコディがネコババしそうだしな」
サ「しませんて!!!」
ナ「それで思ったんやけど、整備育成は今後も続けるのは当たり前として、裏の開拓を本格的にしたらええんちゃう?ソーマさんの刺激ににもなるやろ」
ソ「約束の地のことか。確かに”始まりの木”も植樹したけど、まだほとんど手つかずやしな。刺激がないと死んでしまう人種なんでね」
サ「メンドクサイ人…まぁ賑わい創出の為の開拓であればOKなのでは?」
キ「賑わい創出…久々に魔法の言葉が出ましたね」
リ「キングオブ抽象的言語」
こうして、勇者ソーマは約束の地を開拓するという新しい目標について検討することになった。
続きは来週のブログで。